水回りをお手入れするタイミングはある日やってきます。
10年、15年と経過するにつれ、住まいの中でも水回りは一番劣化が進みやすく、我慢を重ねた末に「そろそろ我が家も?」 という場面が来たそのとき、それがその時なのです。
しかし、今はただ新しくすることで、見た目がきれいになるばかりではありません。 今や水回り設備の機能は光熱費を節約できたり、日常の掃除時間が短縮できたり、機能的にも工夫され格段に向上しています。 そして、その機能の分だけ選択の幅も増えます。しかもその機器とは少なくとも今までと同じくらいの年数を付き合って いくかもしれません。
だからこそ我が家にとって必要な機能を選択(チョイス)することも大事になります。実際にお使いになるお客様にしかわからない部分もあります。より良いリフォームをするために、ただ業者の提案にお任せにするのではなく一緒に大切なお家のことを考えてみませんか?
次は水回り5点の基本的なセレクションポイントを簡単に挙げております。興味のある箇所をご覧ください。
出典元:キッチン・バス工業会
体に合わないキッチンは、高すぎると「肩こり」、低すぎると「腰痛」の原因にもなります。
冷蔵庫、シンク、加熱調理機器のそれぞれの前面中心を頂点とし、その3つの頂点を結んでできる三角形(トライアングル)のこと。ワークトライアングルは、調理動線を分析する場合に重要な要素で、三辺を合計した数値は3.6~6.6mが適当とされている。なお、各辺が長すぎると動きに無駄が多くなり、短かすぎると調理や配膳、また設備機器や収納などのスペースが不足するため使いづらくなる。
※Weblio辞書より
※動線とは
①食事を作る | ②配膳 | ③後片付け |
冷蔵庫 → シンク → 調理台 → コンロ → | 食器棚 → 配膳台 → テーブル → | シンク → 食洗器 → 食器棚 |
までの流れのことです。
物理的なことや、予算的なことなど条件がありますが、増築しなくても手足を伸ばせるアイデア浴槽を導入することで、同じ容量の浴槽でも、形を変えれば手足をいっぱいに伸ばして入浴ができます。
施工後
出典元:クリナップ
キッチンやお風呂同様にトイレもかなりの勢いで省エネが進んでいます。従来のトイレの1回分水量=節水型トイレの約3回分の水量というデータもあるので、長い目で考えるとかなりの節約になります。(水流の設計技術の進化によって1回に使う水量が10リットル近く少なくなっています。)そして、最近のトイレは、普段のお手入れの手軽さも考えられた設計になっています。一見同じように見える陶器も、表面加工や焼成方法、混ぜる材質の変化によって、目に見えないないほどの細かいレベルでツルツルになり、汚れがこびりつき難くなっています。カタチもよく見れば昔とはだいぶ変わっています。まるで卵か新幹線のようにつるりとした流線形で、とにかく掃除を楽にと、急速な進化を遂げました。
給湯器はもうすでにこれ以上ないほど進化し、お湯張りから追い炊き保温足し湯まですべて全自動はもう当たり前ですが、今は浴槽のお掃除をする機能を追加し外出先からWi-Fiを使ってコントロールができる、共働きのご家庭などによい機能などができています。
自動湯はり、自動追焚き、自動保温までは、全自動タイプ、自動タイプともについていますが、使っているうちに減ったお湯を自動で元の位置に戻す機能は全自動にしかついていません。自動にする場合は注意が必要です。
給湯器は通常、一度取り付けたら普通10年ぐらいは最低使う機械です。10年付き合うことを想定して取替えの際は吟味することも大事なポイントとなります。